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健康福祉政策情報No.98
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トピックス
保健師活動における情報共有
個人情報保護とのバランス
鈴木 千智
（静岡県立大学看護学部）
はじめに
保健師活動を行う中で，「個人情報」という言葉をより意識するようになったのは，2005年に個人情報保護法が施行されたことが1つのきっかけになったのではないかと思います．この法律が施行された時，筆者は公衆衛生看護領域の大学教員をしていましたが，この個人情報保護法の施行により，個人情報の取り扱い方に対する社会の目が厳しくなり，保健師活動に変化が生じていると感じていました．つまり，業務上知り得た情報を地域の人々と効果的に共有することで援助の輪を広げていく行政保健師の連携や協働が行われにくくなってしまうのではないかという懸念を持ちました．本稿では，この法律がもたらした保健師活動への影響について考えてみたいと思います．
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