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日本健康福祉政策学会【日本健康福祉政策情報】

健康福祉政策情報No.106

トピックス
福島第一原発ALPS処理水の海洋放出とリスクコミュニケーション
野山 修
意見 国連障害者権利委員会の総括所見(勧告)を活かす実践を
三石麻友美
意見 子育て世帯を包括的に支援していくためには
小稲 文
シリーズ 地域づくりとしての健康福祉政策
地域づくり型保健活動を考える-14
岩永 俊博
報告 井戸端会議(第3回)と次回の案内
野山 修
日本健康福祉政策学会・役員選挙の結果
野山 修
編集委員から一言
道林千賀子

トピックス

福島第一原発ALPS処理水の海洋放出と
リスクコミュニケーション

野山 修(元東京家政大学健康科学部)

 東日本大震災とそれに伴う津波によって東京電力福島第一原発事故が発生して以来,損傷した原子炉内の溶け落ちた燃料棒(燃料デブリ)の冷却水に地下水や雨水が混じり,汚染水(63種類の放射性物資を含む)が発生し続けている.当初はセシウムだけが除去されていたが,2013年3月からはトリチウム以外の浄化処理が可能な多核種除去設備(ALPS)が稼働し,処理された汚染水を保管するタンクが増えていった.2023年4月13日現在,福島第一原発の敷地内には1,066基のタンクが設置され,汚染水が約133万トン(貯蔵可能量137万トンの97%に相当)保管されている.

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