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2024年度事業計画

・事業:就労継続支援B型
・定員:33人 現員:56人
・作業内容:昼食・夕食製造・宅配,菓子製造販売,軽作業

①事業について

食事宅配事業については,高齢や疾病のために食事作りが困難であったり,食事について何らかの配慮が必要な人にバランスの良い食事を提供することで,その人の健康に役立てる.また,安否確認を行い,ゆるやかな安心のネットワークを築く一員となる.昨年度お弁当の価格改定を行うも原材料価格の高騰や人件費,物流費,エネルギーコストなどの上昇による影響が長期化し,厳しい状況は続いている.お弁当価格改定せず,品質を落とさず提供できるよう地域の人たちに活用していただけるよう営業活動に力を注いでいく.
菓子製造販売ついては,メンバーの技術向上を目指し,定期的に製造販売を行う.
軽作業については,納期までにやり遂げる意識向上を図りつつ,無理なく働き手のペースに合わせた仕事量を調整していく.

②労働を支える

障害のある人たちの働く人数を増やし,その人が持つ力を発揮できるような環境を整備しつつ,月1回の全体ミーティングの他,業務ミーティング,営業推進委員会,旅行委員会を開催し,メンバーの願いや意見を活動に反映する.忙しい中にもイベントを通した交流ができる機会を積極的に取り組む.

2023年度事業報告

定員33人.新規利用者2人.退所者5人(一般就労1人,在宅1人,他事業所利用1人,転居2人,)登録者56人

昨今の原材料価格の高騰や人件費,物流費,エネルギーコストなどの上昇による影響は大きく,4月に弁当の価格改定(50円アップ)を行った.品質を落とさず,安心してサービス提供ができるようにと保健所職員を招き,食中毒や感染症についての衛生研修を行った.10月には,インボイス制度開始による事務業務量が増えたこともあり,請求書発行日の変更を行った.
地域とのつながり,メンバー同士の支え合いを意識した取り組みとして積極的に地域イベントへ参加した.

1)事業について

(1)食事宅配事業

昼食事業は,年間39,532食,昨年度比95.5%.新規利用15件.個別継続利用者が62人となった.一時中断をしていた利用者の再開で利用数の微増となったが,週5日の利用減少やキャンセルも多く食数増には至らなかった.
夕食事業は,年間33,769食,昨年度比91%.発熱対応での容器変更や健康状態によるご飯量の変更などに対応した.夕食宅配ボランティアの不足により,これまでの拠点配送から一部直接配送を行った.

(2)菓子製造販売

材料費高騰により販売価格を値上げしたが,定期的に近隣幼稚園からの行事用のお菓子受注と週1回の小児医療センターでの販売,学園祭や地域イベントの再開により注文が入り,影響は少なかった.製造2人,販売2人が軸として係るようになり,継続して取り組んできたことで,メンバー1人でも主体的に準備ができるようになり,メンバーの技術向上へとつながった.

(3)軽作業

請負仕事も10年目となった.企業から新たな仕事の相談依頼等含め,比較的単価の高い仕事を得た.メンバーの休みや配食事業との両立の仕事となるため,継続していくために働き手のペースに合わせた仕事の見直しが必要となった.

2)労働を支える

(1)働く場の環境整備

毎月10日に全体会議を行った.各委員会からの報告,休憩室でのルール,トイレの使い方,洗浄の仕方など全員で作業手順の共有・確認や意見を出し合った.個々に1年の振り返りを行い「時給をあげてほしい」「仕事以外で交流をはかりたい」等の意見が多く,働くこと以外での交流を深めるため,2024年度に4年ぶりの日帰り旅行を計画している.

(2)受付ミーティング

毎月1回開催.受付業務を担う9人が参加.2023年度は受付業務の見える化・システム化に意識して取り組んだ.曜日ごとに担当者が異なるため,各曜日の業務内容を共有し,欠席時の代行業務の負担軽減につながった.同じ業務を担う者同士での共有・相談の場は,困りごとや働きづらさの解決につながり,働きやすい環境づくりができた.

(3)ダイエットプログラム

毎月1回開催.3人が参加した.筋力アップとリフレッシュを目的にウォーキングと低カロリーメニューの調理実習を各2回行う.また,法人内職員の力を借りてヨガ教室を開催した.昨年度より実施した「アメリカウォーキングマップ」は各人ほぼ完成し,楽しみながら目標達成につながった.参加者からは,「体重や生活習慣を振り返ることで見えなかったものが見えてきて,次のステップにつながった」「目標は達成していないが,ここで辞めてしまうともっとひどくなると思うのでできる範囲で何か見つけることができるといい」
試行錯誤しながらいろいろなことに挑戦し,目標達成に向け次年度以降も継続していく.