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2024年度事業計画
・事業:就労継続支援B型
・定員:20名 現員:48名
・作業内容:採尿キット作成,団体機関誌等の封入封緘,ノートPC解体・使用済みPC回収,浸透印製作,各種軽作業,駐車場清掃
①事業について
事業収入増に向けて非常勤職員の雇い入れを進め,継続して請け負っている作業の作業効率を上げる.これまで積み重ねてきた技術とメンバーの力を活かす自主製品を開発する.
地域とのつながりを意識した取り組みとして,労働支援事業所と協力して地域イベントに積極的に参加するほか,TTプロジェクトの地域巡回ではリサイクル・リユースのブースを担当し,書籍やCD・DVD,食品などを回収するほか,事業所の前にも回収スペースを常設する.
②メンバーの労働を支える
軽作業は同じ動作の繰り返しであることから,取り組みやすさがあると同時に長時間取り組むことが困難な作業でもある.その人に合った勤務時間や作業内容を選択できるよう,やり慣れていない作業にも取り組むことができるようサポートするだけではなく,業務分析を行い作業のバリエーションを増やす.
メンバーが健康を保って働くことができるように,法人内の取り組みを活用しながら個別的な対応が必要な人への支援を関係機関と連携しながら行う.
年齢を重ねて自転車や公共交通機関で通うことが困難になった方に送迎を継続し,働く機会を維持する.
話し合いを大切に,あゆみ舎の運営やイベントなど協働で取り組む.イベントを通したメンバー同士の交流・つながりづくりにも積極的に取り組む.
2023年度事業報告
定員20人.新規利用者8人,退所者4人(入院中1人 他事業所利用3人),登録者数48人
採尿キットの仕様変更により,年間を通して受注数が増加し,作業に追われつつも充実した年となった.COVID-19拡大以降で最も多く新規利用者を迎えた年となった.1日の勤務が1時間といった短時間で働く人が多いため,効率的に作業に取り組む態勢を整えるため,メンバーからの提案を受けて作業手順を工夫したり,非常勤職員の増員を行った.体調を崩してお休みする人も多く,1日当たりの平均利用者数は14.1人と前年に比べて微減した.
埼玉県障害者アートネットワークに参加し,アート活動をしているメンバーの作品の出展をサポートした.
1)事業について
作業の受注量がそれぞれに増加し,新規作業を導入することができなかった.採尿キットの製作は収入の柱となっている.市内企業から受注している浸透印の製作料も収入を伸ばしており,今後は製作で培った技術を活かしてオリジナル浸透印の制作を進めていく予定である.
使用済みPCの解体分類作業は担当者会議を再開し,作業手順の確認と取り組み時の困りごとなどを共有し,取り組みの質の向上を目指した.
再開された地域イベントや法人で開催した里祭などに積極的に参加した.初めて参加したメンバーもおり,あゆみ舎内の仕事だけでは得難い体験をする機会となった.
2)労働を支える
電話対応や事務作業など,メンバー個々の得手不得手に対応できるよう,選択できる作業のバリエーションを増やした.やり慣れていない作業や不得意な作業もサポートしながら,作業の幅を広げていくことを目指したい.
健康を維持しながら働き続けられるように,体重測定や血圧測定を継続した.健康増進プロジェクトとの連携を探り,保健師に来所してもらい,健康に関わる相談ができる機会を設けていく予定である.
加齢などに伴い,公共交通機関を利用して来所することが困難になったメンバーへの送迎を継続した.作業場内でも,座って靴の脱ぎ履きができるようにいすを設置したり,トイレに手すりを設置し,安全性を高めた.
あゆみ舎で働く人同士の交流を深める暑気払いや忘年会,日帰り旅行といった毎年恒例のイベントに加えて,メンバーからの声で実現した小イベントとして,「映画館で映画を観る会」や「テイクアウトを食べる会」を開催した.自分一人ではなかなかできないことがあゆみ舎の人たちといっしょに体験できる機会となった.
3)つながりを意識した取り組み
使用済みPCの回収の依頼はコンスタントにあり,つなぐ・つくるプロジェクトの地域巡回で担当しているリサイクル・リユースと合わせて,あゆみ舎と地域住民とのつながりの1つとなっている.2024年度はあゆみ舎前にリサイクル・リユースコーナーを常設し地域の方とつながる機会をつくりたい.また,あゆみ舎ではポスティングを担ってくださる地域住民の方や学生がボランティアとして継続して活動に力を貸してくれている.年度後半には学生ボランティアを短期で受け入れ,現場体験の機会を提供した.学生ボランティアからは継続して関わりたいとの申し出もあり,さまざまな方のボランティア体験の場として活用してもらいながら,あゆみ舎としても事業の効率化も図っていきたい.そして,協力してくれるボランティアや使用済みPCを提供して下さった方に対して,やどかりの里の情報を発信し,やどかりの里の支援者やファンを増やし,活動への協力を促す取り組みを推進したい.